一般社団法人おにぎり協会は、オーガニック料理教室「ワクワクワーク」のオンライン企画「おにぎりキャラバンオンライン」の協力を得て、12月27日(日)おにぎり協会が認定するお米「たかたのゆめ」を使ったオンラインおにぎり教室を開催したことをお知らせいたします。
おにぎり協会「たかたのゆめ」認定証
今回の取り組みは岩手県陸前高田市のお米「たかたのゆめ」を、おにぎり協会が認定したことをきっかけに開催されました。おにぎりの作り方を説明した後、参加者は事前に陸前高田市より送付された「たかたのゆめ」を使っておにぎりを握り、食べるというもの。当日は、陸前高田市の同市の協力で生産者さんともオンラインでつながり、生産者の一人である佐藤信一さんによる「たかたのゆめ」の特徴と東日本大震災当時のお話に参加者が耳を傾けました。
■陸前高田市と川崎市、川崎フロンターレでつながる
陸前高田市は川崎フロンターレによる被災地支援先でもあり、同クラブとの関係は深く、毎年「陸前高田ランド」などのイベントを共同で行っています。料理教室「ワクワクワーク」の拠点も川崎市の武蔵小杉ということもあり、同イベントでは川崎フロンターレの田んぼ「ふろん田」(陸前高田市)の話などでも盛り上がりました。
当日は参加者から「被災の後、お米をすぐ作ることができたのか?」という質問に、佐藤さんが「2階建ての戸建ての2階まで波が来てしまった。田んぼにも当然、塩害があり再開するのには数年かかった」と回答。しかし、「もっとかかると思っていたので、むしろどんどん前向きな気持ちになっていった。支援をしてくれた方々には感謝しかない」と続けました。
陸前高田市の生産者、佐藤信一さん(中央)
■冷めてもおいしい「たかたのゆめ」はおにぎりにぴったり
おにぎり協会が「たかたのゆめ」を認定したのは、復興支援に加え「冷めてもおいしい」ことが最大の評価ポイント。お米は炊きたての味を評価することが一般的ですが、おにぎり協会では「おにぎりに合うお米」として炊きたてはもちろん、冷めた後の食味評価もこれまで行ってきています。その中でも「たかたのゆめ」の評価は高く、認定米第一号となりました。
当日の参加者からも「冷めてもおいしい」「冷めてからのほうが好き」などの声のほか、「甘くておいしい」という声も多数いただきました。多くのお子さんにもご参加いただきましたが、口々に「おいしい」と言ってくれて、生産者の佐藤さんが満面の笑みになるシーンもありました。
「たかたのゆめ」をもって記念撮影
■オンラインでも、おにぎりを通じてコミュニケーション
今回の取り組みで「ワクワクワーク」の代表・菅野のなさんは「今回のような取り組みを通して、新しい楽しさを体験できました。今後もご一緒したい」と話し、おにぎり協会代表理事の中村祐介も「なかなか出会えない生産者さんとのつながりを、オンラインで今後も積極的に行っていきたい」と話しました。
コロナ禍で学校の休校などもあり、2020年は子どもたちにとっても戸惑うことの多かった1年でした。おにぎり協会では、地域のお米やおにぎり、そしておにぎりの具材を通じてオンラインでも多くの人たちとコミュニケーションをしていくことを今後も行ってまいります。
「たかたのゆめ」で握ったおにぎりで記念撮影
■おにぎり協会認定米「たかたのゆめ」について
「たかたのゆめ」はJTが「いわた13号」という品種名称で開発・保有していた種を復興支援の一環として権利も含めて陸前高田市に寄贈した新種米。陸前高田市でしか作付けされていないオリジナルブランド米で、津波で甚大な被害を受けた農業の復興のシンボルとして、地域ブランド米としての確立を目指しています。ふるさと納税の返礼品としてもご注文可能です。
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/03210/4723620
■オーガニック料理教室「ワクワクワーク」の「おにぎりキャラバンオンライン」ついて
今回の参加者で1000名を達成したオンラインおにぎり教室。コロナ禍で行われた同イベントは2020年、メディアなども多数取り上げられました。
https://wakuwakuwork.jp/
■おにぎり協会について
おにぎりは日本が誇る「ファストフード」であり「スローフード」であり「ソウルフード」であると定義。その文化的背景も含めて国内外に普及させ、多くの人々にその味わいを愉しんでもらい、日本の実質的な食文化を理解してもらうべく活動しています。
https://www.onigiri.or.jp/